シンガポールのイベント大命題 : この退屈な国でいかに刺激を求め楽しむか?仲秋の名月 9月28日はお月見の日。ここシンガポールでもしばらく前から様々且つ大量のMoon Cake(月餅)が売り出され、それに赤や金の色鮮やかなランタン(プラスチック製)も売り出されて、この日のお祭りに備えていました。 昨日夜の取材後にタクシーを捜してうろうろしてたら、シンガポール川沿いに、巨大な龍のランタンが飾られているのを発見しました。 で、写真を撮ったのですが、今、会社のPCの中です。(片手落ち…)明日思い出したらUpしよう…。 実はわたくし、このMoon Cake Festival(なぜに月餅祭…)とHungry Ghost Festivalを混同していました。つまりお月見とお盆を混同していたのですね。 それでタクシーの運転手さんに、この二つのお祭りは関係あるのかい?と聞いたら、彼は懇切丁寧に、携帯カレンダーを指し示して説明してくれました。つまりHGF(お盆)は旧暦の7月。それが終って、旧暦の8月15日がMCF(仲秋の名月)であると。 ドライバーさん、ありがとう。でも頼むから前を向いて運転してくれたまえ。 月餅を食べるのは日本と同じですが、日本より格段に種類があります。パンダン、ロータス、ドリアン味! 私が好きなのは、焼いた皮ではなく、しっとりしたぎゅうひのようなものを使った月餅。各高級レストランやホテルもオリジナル月餅を売り出して、なかなか楽しみな期間でもあります。(試食が) もう一つ違うのが、ランタン。プラスチック製の金魚やら花やらのランタンがチャイナタウンいっぱいに飾られるそう。 ランタン(灯篭)は日本ではお盆に使いましたっけ? それからお寺の前でパチパチ花火をしてた人たちもいたなあ。 あれはお盆関係だったのか、お月見関係だったのか… なんだ2年以上も住んでいながら非常にアヤシイです。 まあしばらく住むんだからのんびり発見していこうか。。 実家ではお盆は何かした覚えはあまりありません。(皆生きていたからか?)あの頃になると近くの土手とかにたくさん彼岸花が生えてたような。 お月見の時は、一応ススキを飾ったりして、おばあちゃんがお団子を作ってみんなで食べました。なつかしいのう。 ところでこの日記を書くのに、盂蘭盆とか彼岸会とか仲秋とかいっぱい辞書を引いてしまいました。 他の国のことを知る前に、自分の国の文化を知っとけって感じですね。 今日の月はきれいに見えるかな? (2004年9月28日) その一: 仏様の歯 今度、シンガポールにも仏さまの歯(仏舎利)が来るというので、Expo Hallで展覧会がやっていました。ネパールのお坊さんが来て大きなマンダラを描いたというので、にわか仏教おたく(信心が深いとかではない)の私は、抵抗するクリスチャンの夫を引き連れて行ってきました。(昨日) 「シンガポール人(華僑?)の8割は仏教徒だ。きっと混むから行きたいなら早起きしなさい。」 という夫のアドバイスを軽く無視し、空港一つ前の駅のエキスポに着いたのは10時過ぎでした。そうしたら、 広大なエキスポホールを軽く2回りする、超長蛇の列。 待ち時間4時間以上 という混雑振りでした。シンガポール人、なぜにこんなに同じ行動パターンなんでしょうか。そしてそれに同調するわたくし… 気温はどんどん上がってきます。我々がガンガンケンカをしながら進んでいくと、「仏舎利をごらんにならない方はこちらのホールには入れま~す」と恵みのアナウンスが! 迷うことなく仏舎利は諦めて、先へ進みました。(何をしに行ったのか…) 並ばなくても観られる…ということで期待はしていなかったのですが、いろいろありました。 すごくイベント性が高かった。 日本の仏教とかだと、もう「仏教」であるという時点で、こういうイベント性とはかけ離れてしまうような。(私が不信心でしらないだけ?)じゃなきゃカルトに走るとか… 以下、観てきたイベント&アトラクションです。 1.世界一の砂絵マンダラ! これです!これを見に来たの~。なんだ、並ばなくても見れるじゃん。23平方メートルの巨大マンダラ。きれいだった~。これは今日にはもう刷いて壊されちゃったそうです。輝石や砂作りから8ヶ月以上はかかったらしいけど。壊しちゃうんですね。それが仏教。 2.自分の干支の仏さまに水掛! ミャンマーでは生まれ曜日の仏様にあげるんですが、シンガでは干支でした。皆並んでるな~。 3.ネパール僧の読経と音楽! 本日の目玉イベント!(知らなかったくせに) おもむろにほら貝と長いバグパイプみたいな楽器とシンバルが鳴らされ、否が応にも盛り上がる音楽に合わせて、お坊さんたちが簡易(でもでっかい)金の伽藍(?)に上がってきました。なぜが仏さまのお面を被ったお坊さんが8人。読経が始まりました。ネパール語なのかな?パーリ語とか? そしてマンダラを囲む台へと移動し、マイクでお経を唱えるお坊さん、楽器をかき鳴らすお坊さん、お面のお坊さん、その他のお坊さん、16人がぐるぐるとマンダラの回りを廻りました。 (理由がわかっていたら、きっと所作にもありがた~~い意味があったのでしょう。) 5周くらいして、伽藍に戻るといよいよクライマックス!?なのか皆(伽藍の前には300人位いました)が伽藍に寄っていきました。それで皆でお経を唱え、お坊さんが伽藍ステージの上からちいさな箒みたいなものでお水をまきました。それを浴びようとつめよる群集。大人も、年寄りも、子供も、まさに老若男女が集まります。 4.もれなく数珠のプレゼント! 読経後になにかアナウンスがありました。よく分からない…でもとりあえず並ぶ私。するとステージに上っていって、お坊さんに小さな数珠をつけてもらいました!カラフルなリースに5ツの木の球がついたものです。これ会社でもしてる人がいたけど、こういう所でもらえるのか。 5.三角錐にお米寄付! これも派手でした。巨大な(いつも巨大)赤いピラミッドに、寄付したお米入り金の容器を並べていくのです。 6.蝋燭を浮かべて願い事! 次のホールの入り口には浮き蝋燭が売っていました。これは灯篭流しみたいに、火をつけて水に浮かべます。簡易プールには石の象の置物が…たくさん。 7.アジアンフードで一休み! 気付けばもう2時間も経っていました。こちらのホールはフードコートになっていて、香港、タイ、スリランカなどなど、アジア料理がいっぱい!私は香港パワースタイルというベジタリアンヌードルを食べました。 8.スリランカの半裸踊り!(嘘) ステージの上ではスリランカの踊りがやっていました。露出高めの民族衣装を来た男性たちが太鼓を叩いて踊っています。すごくアツイ感じの踊りでした。 9.タイの音楽と美女の舞! うって変わってタイからは、繊細な音楽と美女の踊り。(ほんとうに女性?) 10.待ってましたミャンマー踊り!! そして懐かしのミャンマー音楽と踊りです!ああ、このちょうしっぱずれのテンポ!なつかしいなあ。 と、そんな感じでなんだかんだと楽しめました。 仏舎利は見なかったけど、これからはシンガポールにあるらしいので、いつか見に行くかもしれません。 ミャンマーに行った時も思いましたが、シンガポールにも、宗教というと感じる敷居の高さや胡散臭さ(は、ちょっとあるか?)があまりなく、イベントとして楽しんでいるように見えました。 古びた神社や仏閣はないけれど、変わりにバイタルな面白さがあるかな、と発見した一日でした。 (2004年5月25日) その二:シドニーのおじさんおばさんと会う 今日は、シドニーからやってきた夫のお母さんの妹さんと旦那さん(義叔母さん&義叔父さん)と会いました。 お義母さんには13人の弟妹がいるのですが、毎年兄弟姉妹(+その旦那、奥さん)で行ける人たちで集まって、各国を旅しています。今年はニューヨークとかボストンとかフィラデルフィアとかを廻って、帰りに3泊4日で東京にも寄ってきたらしいです。 そしてシンガポールでシドニーに帰るというので、義父義母&4名のオジオバ+うちの8人でランチをしました。 皆東京がいたく気に入ったみたいで、2週間以上アメリカにいたのに話はほとんど日本のことでした。気を遣ってくれてるのかなあとも思いましたが、M叔父さんのいうには、 「NYから東京に着いたら、まるで他の惑星から来た人たちに会ったみたいだったよ!」 どうも皆に親切&にこやかにしてもらったらしく、さらに自由旅行でいろいろな文化を感じ取ってきたというのもあって、刺激的な旅 を楽しんできたようでした。 シドニーのL叔父さんは、台湾出身。シンガポール人に言わせると、(私にはみんん同じに見えるのですが)、台湾人は気性が激しいらしいです。それにLおじさんはすごくアクティブ!参加者兄弟姉妹を引き連れて、マンハッタン島を半分歩いてしまったとか、4時起きして築地の魚市場に行ったとか、1日地下鉄券を買って東京中をめぐったとか、話題に事欠きませんでした。 おじさんは、特に、すごくすごく日本が気に入っちゃったみたい…。きっと日本人の親戚ができて、ラッキーvと思ってるだろうなあ。将来観光ガイドとして召喚させられそうです… そんな叔父さんが、気になった日本の文化の一つが ピンボール。 そんな洒落たものが日本にあったかいな? と、思ったらパチンコのことでした。 なんであんなに音がすごいんだとか、両側についてるダイアルとばねはなんだとか、玉がいっぱいになると何かもらえるのかとか、いろいろ訊かれました。 どうやら観光の一環として、見学してきたみたいです…。 すごく気になってるみたいなんで、トライしたいとか言い出したらどうしよう~~。。(いいけどね) 日本の皆さん、観察されてます! (2004年5月29日) |